現場からは、以上です。

看護師の仕事は身体的にも精神的にもなかなか過酷だけど、ユーモアで乗り切っていこう。

金縛り アラフォーver.

この間、久しぶりに金縛りに遭ったんです。

 

金縛りって、10代の若い人がなりやすいらしいので(チコちゃんが言ってた)

私もまだまだ若いってことですね。

ただ寝過ぎってだけな気もしますけど。

 

金縛りにかかってる間、毎回怖い夢を見るんですけど、

今回もオバケに襲われる夢を見ました。

 

頭がボサボサの女(多分)が私の上に覆い被さってきて、

足元から私の顔の方に這い上がってくるんです。

 

「怖いよー!誰かー!」って叫びたいけど

声は出ない。

 

女は、私の体に顔をうずめるようにして

だんだんと這い上がって来て、

とうとう私の左肩の辺りに女の顔がきて、

女の髪が私の左頬に当たった時、

 

フワッ…

 

と、におったんです。

女の頭皮が。

 

悪臭じゃなくて、普通の人の、

微かな皮脂の匂い。

 

あまりの人間くささに親しみが湧いて

「ブフォッwww」って吹き出して目が覚めました。

 

こういう現象にまで加齢を感じる…。

【体験談】亜急性甲状腺炎になった話

こんにちは、お疲れ様です。

 

亜急性甲状腺というものにかかりました。

 

女性がなりやすい、甲状腺(のど)の炎症です。

 

喉がギューン!てなって汁がバシャー!てなって

熱がバーン!上がる病気です。  by 現役看護師

 

 

普段、風邪すらひかない私が、

40℃近い熱に10日間も苦しむことになりました。

 

 

 

 

発覚まで

流れを時系列で書くと…

 

8月3日 少し喉がイガイガする。風邪かな?

8月4日 喉は治ったけどややだるい。

     生理が始まったせいだと考える。

8月5日 体温37℃。(私の平熱は34.8〜35.8℃)

     夜には38.2℃へ。

     コロナじゃありませんようにと願いながら風邪薬を飲む。

8月6日 昼間は熱が下がり、安心していたら夕方から悪寒。

     また38℃台の発熱。頭痛(側頭部と、後頸部)

8月7日 また昼間は熱が下がり、夕方から38℃台後半の発熱。

     熱が上がると同時に頭くび(喉の中ではない)が痛む。

8月8日 発熱4日目となり、ガイドラインに従い保健所に電話。

     発熱以外、コロナに該当する症状が無かったため、

     症状が続くようなら受診をとの指示あり。

     近所の内科クリニックを受診したが、

     お盆休み前日であったため採血検査ができず、

     レントゲンだけ撮って抗生物質もらって終了。

 

8月12日 症状変わらず、夜間の熱は39℃台後半まで上がるように。

     お盆明けまで待てず、休日やってる病院を受診。

     亜急性甲状腺炎の診断で、ステロイド剤をもらう。

     ここで「一応コロナもウイルスだから…」と、

     PCR検査をしてくれた✨(めっちゃ痛かった)

 

8月14日 2日めで熱は下がり、のどから頭にかけての痛みもなくなる。

     PCR検査の結果は陰性で、泣いて喜ぶ。

8月18日 受診し、採血フォロー。甲状腺の値はまだ高く、

     ステロイドは同量で継続の指示。

     もうのどを押しても痛くない!イェア!!!💃

 

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…という流れです。私の場合は。

熱や痛みはあるけど、呼吸器症状が無いぶん、

肺炎やインフルエンザよりはだいぶ楽だと思います。

何よりコロナ感染じゃなくて本当に良かった泣

誰かにうつしていたら…と想像して

気が気じゃなかったです。

 

せっかくなので、今回の疾患について

まとめてみました  ↓ ↓ ↓

 

 

 

★亜急性甲状腺炎とは★

なんらかのウイルス(不明)に感染して

甲状腺が炎症を起こし、

壊れた甲状腺から甲状腺ホルモンが血中に放出されて

一過性の甲状腺機能亢進状態になるものです。

 

 

特徴・症状

◉風邪のような前駆症状に続いて起こる

甲状腺が腫れて痛む

◉夜間に熱が高くなる

甲状腺中毒症状(頻脈、動悸、発汗、体重減少、弛緩熱)

 

私は↑この症状、全部出ました

体重は残念ながら2キロしか減りませんでした…ボソッ

首の痛みは後頭部まで放散し、

首、顎〜耳の中、首の後ろ、後頭部まで痛みました。

 

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顎も痛かったので、「虫歯か…?」とも思いました。

しかしこれだけ痛くて熱が出てても、診察では

「首、大して腫れてないね」って言われた…。

 

 

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私の首、普段はもっと華奢なの…信じて…

 

 

甲状腺の機能が亢進することで、一時的に

バセドウ病のような症状が出ます。

バセドウ病といえば、有名人でも抱えている人が多い

つらい病気ですよね。

あの人たちこんなつらい症状と闘ってたのか…。

いやもっともっとつらいはず…。

 

 

ちなみに「亜急性」とは、

「急性」でもないけど「慢性」でもない

その中間だよ、という意味です。

どっちつかずでモヤっとする…。

内服治療の期間を含めると、平均で1〜2か月

かかるそうなので、(文献にとっては3〜4か月!)

けっこう経過が長め!

 

 

原因

ウイルス感染によるものと考えられていますが

原因ウイルスは特定できていません。

夏に多く40歳前後の女性に圧倒的に多いそうです。

1週間前に誕生日を迎えてどっぷりアラフォーになった

ところだったので、なんだか洗礼を受けた気分です。

 

 

治療・経過

軽症の場合は解熱鎮痛薬のみで様子見、

重症または長引く人はステロイドを使います。

症状はステロイドの内服ですぐにおさまりますが、

ステロイド止めるとまた元に戻ってしまうため

1〜2か月飲み続けます。

採血検査で甲状腺の数値が元に戻ったら治療終了です。

ステロイドを使用しない場合も、

2〜3か月で自然に治るそうです。

 

私の場合はリンデロン1.0mg/日で治療開始しましたが

プレドニンを15〜30mg/日がスタンダードなようです。

 

 

※治癒後は一時的に

 甲状腺機能が低下することが多いそうです。

 まれに低下したままになる人もいるそう。え、ヤダ…

 

 

検査

以下のようなものがありますが、

殆どの場合は視触診と血液検査で断定できます。

 

血液検査(CRP、T4、T3、TSH、血沈)

  炎症所見や、甲状腺ホルモンなどの値を見ます

・超音波検査

アイソトープ検査

 

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ぐいぐい押されて超痛かったYO!

 

 

薬を飲みながら定期的に血液検査して

フォローアップしていく感じですね。

 

 

 

ステロイド治療が始まったので、

気になるのはその副作用ですよね。

 

私の場合は低量であることと、

そもそも亜急性甲状腺炎が一定期間で治るので

投薬期間が限られていることから、

そんなに神経質になることもないと思います。

ただステロイド薬って怖いんだぜって

いうのを伝えたいので書いておきます。

 

 

ステロイド薬の副作用

一般的にはこんな感じ

 

感染症 免疫を抑え込むから、あらゆるものに弱くなる

消化性潰瘍 消化管粘膜が弱くなる

代謝障害(糖尿病、骨粗しょう症

精神障害(不眠、多幸症、うつ状態

満月様顔貌(ムーンフェイス)、中心性肥満 食欲亢進、脂肪の代謝障害

血栓動脈硬化 血小板の機能が亢進する、コレステロール中性脂肪が上がる

高血圧、むくみ 塩分がたまりやすくなる

成長抑制(小児)

多毛、痤瘡(ニキビ)

月経異常

白内障緑内障

クッシング症候群

副腎不全 長期のステロイド使用により生理的なホルモン分泌ができなくなる

大腿骨頭壊死 股関節の痛みで発症

その他(脱毛、不整脈ステロイド筋症など)

 

 

・・・・。

 

 

 

ステロイドコエェーーー😭

 

 

長期でステロイド治療をせざるをえない方は

こんな恐ろしい副作用と日々闘っているのですね。

身体的負担はさることながら、

精神的苦痛はいかほどか…。

逆に言えば、人間の免疫機能ってすごいんだなって

改めて感動もしました。

 

 

 

いやぁ、内科の病気にうといから、

身をもって勉強できてよかったですエヘヘ。

 

体調不良で学校や仕事を休む人を

羨望の眼差しで見ながら生きてきた

悲しいほどに頑丈なボディの持ち主ですが、

もう若くはないということですね…。

 

折しもコロナ禍の今、

免疫低下はマジでハイリスク。

これまで以上に感染予防に努めたいと思います。

 

 

以上、亜急性甲状腺炎の

病床よりお届けいたしました。

大腸カメラ 〜精神的・肉体的に辱められたお尻〜

こんばんは、お疲れ様です。

 

お盆休みはいかがお過ごしでしたか?

 

私は「亜急性甲状腺炎」というものにかかり

10日間40℃近い熱にうなされておりました。

 

まじでキツかった…。

 

「40歳前後の女性に好発」とのことで、

「ようこそアラフォーへ!」と洗礼を受けた気分です。

 

今度その様子を書こう。(今じゃないんだ)

 

 

 

今日は、自分が働く病院で

大腸内視鏡検査を受けることになった時の様子です。

 

大腸内視鏡検査とは文字通り、

大腸の内部を精査するために

尻の穴からカメラをぐりぐり突っ込んで

中身をじっくり観察する検査です。

 

病変があれば、その場で

つまんだりむしり取ったりします。

 

そんな人間の尊厳をふみにじる悪魔の検査を

自分の知り合いにされるという拷問を受けてきましたので

記念にここに記しておきます。

 

現場に中継が繋がっております↓

 

 

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「大将、やってる?」って感じで

めっちゃ気さくに入ってきた。

 

現場からは、以上です…。

脱走しちゃう患者さん 〜ここではないどこかへと〜

おはようございます、お疲れ様です。

 

仕事嫌ですね。

 

でも行ったら終わります。

終わらせるために行くのです。

 

そんな私はお休みです(おい)

 

朝ウォーキングに行こうと思って

4時半に起きて着替えて日焼け止めを塗って

いざドアを開けたら土砂降りでした。

 

なんでウォーキングしようと思ったのか謎。

(ふつう起きたらまず天気確認しない…?)

 

そのまま、非常に滑らかな動作で

お布団に出戻りました。

 

 

 

ほんとうは一生仕事なんか行かず

一生オフトゥンの中で過ごしていたい。

 

たまに患者さんが羨ましくなります。

不謹慎ですね…。

 

患者さんはいつでも

「動きたい」「帰りたい」「外に出たい」

という気持ちでいっぱいでしょう。

 

 

よく脱走を試みるし。

 

 

 

もう日々、

スタッフと患者さんの

根くらべ、知恵くらべ。

 

 

脱走しちゃった患者さん例がコチラ↓

 

 

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一生懸命走る患者さんの後ろ姿は

ちょっと胸に迫るものがありました…。

 

 

 

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脱走しちゃうほど病識がない人は

点滴などのチューブ類はぶち抜いて行くもんですけど

↑この方はなぜかちゃんと点滴棒ごと持って出てました。

 

治療が必要っていうのは認識してたみたいです。エライ!

でも勝手に出たらダメ!

 

他にも、半身麻痺があり

リハビリでは50m伝い歩きが精一杯だったのに

あまりの帰りたさに

800m一人で歩いて

おうちに帰った患者さんがいました。

 

リハビリいらねぇ \(^o^)/

 

 

帰りたい患者さんと

安全を確保したいスタッフの

攻防戦は今日も続く…。

 

 

以上、現場からお伝えしました!

いろいろな骨折理由

こんにちは、お疲れ様です。

 

外出頻度が減ったので、何か運動しようと思って

朝晩スクワットするようになり2ヶ月。

 

尻の筋肉が凝り固まり過ぎて、

もしいま痴漢に遭ったら、

尻の割れ目に痴漢の指を挟んで

フゥン!!!!

って骨を粉砕できそうです。

 

正義の尻

 

そしたら痴漢は病院で、

受傷した経緯をどうやって説明するのでしょうね?

ウフフ…

 

 

 

そういえば半年だけ

整形外科病で働いたんですけど

なんかイメージしてたのと違いました。

 

骨折って、

転倒とか事故とかスポーツとかが

殆どだと思ってたんですけど、

想像以上に多彩でした…。

 

 

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(あの衣装、包帯とサポーターに見えちゃう。)

 

 

 

 

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入院準備中、カルテで情報を取ってたら

医師の記録に

「牛にぶつかって骨折」

としか書いてなくて、

牛??闘牛士の方???

って混乱してたら、上図の通りでした。

食肉工場の職員さんだそう。

 

 

 

 

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居酒屋さんで、酔っ払って

お兄ちゃんと腕相撲して

上腕骨折られて運ばれてきた弟。

 

「お兄さんゴリラですか?」

って聞いちゃった。つい。

 

 

 

 

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↑このままのテンションで

爆笑しながら入院してきた。

 

ほんといい夫婦だなと思いました( ᐛ )☀️

 

 

 

こんな公共の場では晒せない

もっともっと凄い骨折患者さんも

たくさんいます。

 

 

事実は小説よりも奇なり!!

 

 

以上、現場からお伝えしました!

救急外来は人間ドラマの宝庫。

こんにちは、お疲れ様です。

 

今日は救急外来でみた、

すごい患者さんのお話です。

 

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あっ…(察し)

 

 

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一同、

「え、あっ?そっち?」

ってなりました。

 

 

おそらく余罪があるのでしょう…

南無…

看護師が食事介助中に見ているもの

こんにちは、お疲れ様です。

 

みなさんお昼ご飯は何食べますか〜?

 

今日は食事介助についてのお話。

 

 

 

食事介助もナースの大切なお仕事のひとつ。

 

ただ食事するのを手伝っているだけに見えますが

他の看護業務と同様、常時五感を研ぎ澄ませて

情報収集しているのです。

 

 

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★環境★

集中できる静かな環境を作ります。音だけでなく、においや、視界も。

看護師の立ち位置や介助の技術も大切。

 

★姿勢★

疾患、年齢、体型、状態によって良肢位が変わります。

患者さんにより食事中は30度、60度、座位、臥位などで調整します。

 

★食器の配置★

基本は患者さんに見えやすい位置。

空間無視や失認がある人は見える範囲に食器を寄せます。

なんとか自力で食べられる人は、自助具などを使って

食べやすい工夫をします。

 

★嚥下状態★

音、口や喉の動きから嚥下の状態を評価します。

口の中や喉に残留していないかも確認します。

 

その他いろいろ…

食事ひとつとっても

本当にたくさんのことを気にしながら

私たちプロは働いているのですよ!

 

 

そして、これらを完璧にこなしつつ、

 

 

 

 

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最重要と言っても過言ではない。

 

患者さんのベッドサイドに貼り付くときの

お楽しみ!!

 

 

特に災害の速報とか、

晦日の紅白とか…☆

 

そんでナースステーションに戻って

ドヤ顏で最新情報を披露するのが

ナースのささやかな楽しみです。

 

 

もし入院されるようなことがあったら

ナースに最新耳寄り情報を提供してください笑

 

 

以上、現場からお伝えしました(´ε` )☆